SAMURAI RAVE

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TRPGのシステムって何さ?

またしてもTRPGネタで申し訳ありません。
そして相変わらずの長文です。ご注意下さい。
多分今回でTRPG関連は終わりかなと思います。

前回の記事で「システムとはコンピュータゲームにおける「ソフト」のようなものです。」と書きました。
正にその通りで、要するにシステムとは基本的な世界観を提示していたり、判定やキャラクターの作り方などをまとめたりしたものです。
また巻末に大抵サンプルシナリオという、既成のシナリオが掲載されていて、それを読み込む事でシナリオ作れなくてもGMがやれますよって感じになっていたりします。

今回はそれらのシステムの中で、水城が遊んだもの、気に入っていたものを紹介します。
その方が具体的にTRPGの雰囲気が分かるかな?と思います。

では始めていきます。


ソードワールドRPG
国産TRPGでは王道中の王道、剣と魔法のファンタジーの世界観のシステムです。様々な小説の題材にもなっています。
大抵の場所はプレイヤーキャラクター(以下PC)は、駆け出しの冒険者という辺りから始める場合が多いです。
こちらはクラスや職業という概念はルール的にはりません。スキルとして取得していきます。例えば「ファイター技能」や「プリースト技能」と言った具合です。
「ファイター技能」があると攻撃が当たりやすかったり、「プリースト」「ソーサラー」などの技能があると技能レベルまでの魔法が使えます。
また「シーフ技能」があると鍵開けやトラップ解除が出来たり、「セージ技能」があると様々な文献や知識にボーナスが貰えたりします。
スキル制であるが故に、ひとつのスキルに特化する事も、または魔法も剣も使える魔法剣士を作る事も出来ます。
システム的には乗算判定となっており、基礎の能力にダイスの目を足して判定を行います。
小説などで世界観が広く深掘りされており、その辺りを知った上でプレイするとより楽しくなります。
後述する「ロードス島戦記RPG」と世界観を共通にしており、信仰される神などが同じです。また「ソードワールドRPG」の舞台となるアレクラスト大陸に隣接するのが「ロードス島」という事になります。

ロードス島戦記RPG
アニメ化もされた小説の元になったTRPGシステムで、今はリメイクされたのが出たはずですが水城は古いのしかプレイ経験がないので、こちらで説明するのは古い方です。
ソードワールドRPG」と同じ世界観でありながらシステムは大きく違っていて、こちらはクラス制です。ファイター、ソーサラー、プリーストなどのクラスを選んでキャラクターを作成します。
システム的にはパーセント判定となっており、命中率○%以下のダイスを出せば命中、という内容になります。システム的な特徴としては、「集中」というスキルが全員持っていて、何かの判定の代わりに「集中」を使って判定したりします。
世界観としては「ソードワールド」のアレクラスト大陸に比べるとかなり小さな島になりますが、このロードス島は「呪われた島」という異名がある通り、邪神戦争という大きな有名なストーリーが存在します。
ロードス島の史実としてはこういう事が起きていて、その時PC達は何をしていたか、なんて話も出来たり、場合によっては表舞台に出ない歴史の要人になる事もあったりします。

GURPS 妖魔夜行
GURPSという汎用TRPGを使った日本のシステムになります。元になるGURPSというシステムはどんな世界観にもマッチする汎用性を持っており、それを使った様々なシステムが考案されました。今回紹介する「妖魔夜行」もそのひとつです。
妖魔夜行」は世界観としては現代。普段は普通の人間として生活しているが、実はその正体は妖怪…というような設定で、妖怪ならではの特殊な力を使って事件を解決したり、または悪の妖怪と戦ったりします。
システムとして珍しいのはキャラクターメイキングにダイスを使わない事。多くのTRPGはキャラクターメイキングにダイスを使って能力値を決める事がありますが、GURPSは何も使いません。単にポイントを好きなように振るだけです。面白いのは「不利な特徴」を自ら取得すると逆にポイントが貰えるというもので、例えば「短気」という特徴を取ると+○ポイントみたいに、その分他の能力を伸ばせるように出来ています。なので同じポイントで作ったキャラクターは必ず総合的には同じ力になりますが、不利な特徴をたくさん持つとその分別の部分を特化したキャラクターになります。
自分のキャラクターは人間と妖怪のどちらの能力も取ります。もちろん妖怪は伝承にあるものでも、オリジナルでも構いません。かまいたち付喪神、毛羽毛現、ろくろ首、猫又などなど、様々な妖怪となって怪事件に挑みます。

クトゥルフ神話TRPG
SAN値チェック」でお馴染みのクトゥルフ神話TRPGですが、元々は「クトゥルフの呼び声」という名前でした。
様々な時代背景の元、宇宙的怪異との遭遇を題材にしたホラーTRPGです。アニメなどでもクトゥルフ神話そのものは認知度を上げた(ただしアニメそのものがクトゥルフの系譜かどうかは別として)、架空の神話ですが、それを元にしたゲームとなっています。
他のゲームと違うのは、他のゲームは大抵PCは特殊な力を持っていたり一般人よりは強かったりする場合が多いですが、こちらのゲームは単なる一般人でプレイします。非力な一般人であるPCが、見ただけで発狂してしまうような宇宙的怪異とどう立ち向かうかがポイントになります。
システム的にはごく普通な仕上がりですが、やはり目玉は「正気度チェック」つまりは「SAN値チェック」です。宇宙的怪異に触れた一般人であるPCは、都度このチェックをして狂気に近付いていきます。そして近付けば近付くほどに狂気になりやすくなっていき、最終的にはもう人には戻れないほどの狂気に陥ります。
玄人プレイヤーは、この「狂気」に染まるロールプレイが楽しいという方もいますね。
興味ある方はYouTubeで「クトゥルフ神話 TRPG」で検索するとたくさん関連動画が出てきます。

ダブルクロス3rd】
ダブルクロス…それは裏切りを意味する言葉」というフレーズが有名な、某国民的狩猟ゲームではない方のダブルクロスです。
このゲームも異能力物となっていて、妖魔夜行に近いかもしれません。普段は普通の人間として生活していますが、実はは秘めたる能力を持つPCとしてプレイします。
その能力には、重力を操る、血液を操って武器を作ったり攻撃をする、自分の領域を展開してその中で力を発揮する、炎や氷、電気…とまぁ、なんというか中二病満載の内容となっております。
これらの能力はウィルスに犯されて発症している能力となっており、あまりにウィルスに侵食され過ぎるとPCとして帰ってこれなくなったりもします。
その他、自分を人間に留めてくれる存在「ロイス」であったり、そのロイスに対して何かしらの理由によって感情を断ち切る時に「タイタス」として昇華させる…など、本当に恥ずかしくなるくらい徹底した中二病世界が展開される、でも飛び込んでしまえばハマってしまう、そんな物語です。
画期的なシステムが多数盛り込まれており、覚えるのが大変ながらも覚えてしまえばスムーズに楽しめるような、そんなシステムです。







いやぁ、結局長文になってしまいました。でも実は全然足りないくらいなんです。
敷居が高いとよく思われがちなTRPGですが、実際はそうでもありません。最悪GMがルールを把握していれば可能ですし、演じる…つまりロールプレイが難しいとか恥ずかしいと感じる方もいるかと思いますが、そういう時は「自分の性格と同じ性格」のPCを作ればいいだけです。つまり「自分だったらどうするかな?」という判断で、自分の言葉でロールプレイすればいいだけです。

以上、システムの紹介でした。
これ以上聞きたい方は水城に直接聞いて下さい。珍しいくらいハイテンションで語り出す水城が見られるかもしれません。