SAMURAI RAVE

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バルダーズゲート3

TRPGを長く楽しんできた水城としては興味を持たないわけがない、というわけで発売日に購入してプレイしております。

現在はキャラクターレベル6。
種族はドラウという、いわゆるダークエルフ。クラスは最初はバードで始めましたが、途中からクレリックに変えました。

まず一言。
面白い。

正真正銘の名作だと思います。
これを機に、このジャンルやTRPGが賑わうことを期待しちゃいます。

何が楽しいのか?

まずはどんなレビュー記事にも書かれていることですが、万人受けするタイプのゲームではありません。他には類を見ないような自由度と、決して人当たりの良いとは言えないキャラクターデザインと世界観。会話には不可思議な単語が羅列されることもあり、ベースとなっているTRPG同様「想像力をフル稼動して」プレイするゲームとなっています。
なのでハードルという意味では低くはないと言わざるを得ません。

それでも面白い。
自分の工夫や想像が、しっかりと目の前で実現され成功と失敗を繰り返していく様は他のゲームでは中々体験できないものだと思います。

ゲームのストーリー部分ですが、導入は「巻き込まれ型」ですね。比較的行動指針を立てやすい導入だと思います。そこからキャラクターが冒険をする動機付けとして事件が起きるわけですが、最初は「やらなければいけない」という意識から動くことになります。
これがストーリーの途中で「やるべきだ」「やろう」になっていけば、より良い動機の変化だと思います。

各クラス毎に様々な特徴があるのもこのゲームの特徴で、主に戦闘にてその差が大きく見えるわけですが、戦闘以外でもやれることが多いのがこのゲーム。
そして戦闘以外の行動の成功判定はTRPGプレイヤーにとって馴染み深いダイス判定です。ダイス判定に能力値やスキル、魔法などで補正をして達成値を出し、それが目標値以上であれば行動が成功したとなります。正にここはTRPGです。
(個人的にダイスのデザイン変更できるのも良い)

罠を解除したり、会話で説得したり、そういった行動それぞれが判定を行い成否を見て次の行動を行うわけです。
なので戦闘系以外のスキルや能力もとても重要になります。
なんなら誰かが会話して、NPCがその会話に集中してる最中に後ろから忍び寄ってスリを行うなども可能です。

戦闘もとてもよくできています。
いわゆるシミュレーションゲームのようにキャラクターを動かして戦闘を行います。
それぞれにアクションポイントとボーナスアクションを持っており、それらを使って各ターン行動を行います。
例えば武器による攻撃や攻撃魔法などはアクションポイント消費。一部の補助魔法や回復魔法など、ジャンプや回復アイテムの使用などはボーナスアクションで可能です。

武器攻撃も、近距離や遠距離、特殊なアクションなどなど単純ではありません。武器によって攻撃の届く範囲が違うのも、こういったタクティカルな戦闘では大きな意味を持ちます。
魔法も様々。単体攻撃はもちろん、範囲魔法、クラスによっては連弾?みたいな何発か撃つこともできたり。補助系の、例えばロール(行動判定)成功率向上とか移動補助、武器の召喚(自分で操作可能)、精神系(睡眠や金縛りなど)、もうかなり幅広くあります。

また立ち位置による有利判定などもあり、敵よりも高所にいるとか姿が見つかっていないなどにより、攻撃力や命中が変わったり。

こういった要素をターン制の中であれこれ考えながら行動するわけです。

はっきり言って戦闘は不慣れだと時間はかかるし敵は強いしで大変です。
でもすごいなと思うのは、例えばある敵グループから全滅させられた後に、しっかりと作戦を考えてから戦うと勝てたりしてしまうんです。特に強くなったわけでもないのに。
このようにひとつひとつの戦闘中の動きによって戦況はどちらにも傾く、というバランスがすごいんです。

このゲームで最も面白いと感じるところは、そういった理由から戦闘と感じる人も多いでしょう。


キャラクターについてですが、ほとんどの方はキャラクターメイクしてプレイするでしょう。しかしオリジンキラクターという既存のキャラクターも同時に存在しています。
そしてオリジンキラクターは、もし自分がキャラクターメイクして始めた場合は(もしくはオリジンキラクター選んだ場合であっても選んだキャラクター以外のオリジンキラクターは)仲間NPCとして登場します。また会話や進行次第では仲間にならない、もしくは敵対するという場合もあります。
さてキャラクターメイクについてですが、他のゲームにあるような容姿を細かく設定できる!というほどではありません。ある程度は設定可能ですが、もっともっと細かく設定できるゲームはたくさんあります。しかしこのゲームのキャラクターメイクは時間がかかります。
それはかなり多くの選択肢が容姿以外にあるからです。
例えば種族。ヒューマンだったりエルフだったり。これら合わせて11種類。また種族には亜種族というものがそれぞれに設定されています。例えばエルフなら「ハイエルフ」「ウッドエルフ」のような感じです。亜種族も含めた選択肢は31種類。もちろんそれぞれで個性があります。得意なクラスなんかもあります。
ようやく種族を選んだら次はクラスです。こちらもファイターやらソーサラークレリックなど12種類。更にこちらにもクラスによってはサブクラスというものがあり、それらを含めると24種類のクラスがあります。
また他にも出自やら初期スキル、呪文などなど選んで決めていくわけです。
購入した日は「キャラメイクで終わるかも…」と思わせる選択肢の多さでした。

ちなみにレベルが上がるとマルチクラスという仕組みも解放されます。追加でクラスを取れるというものです。
ちなみにこのゲーム、現時点ではレベル12が最大レベルなんですが、マルチクラスはいくつ選んでもレベル合計は12になるようです。例えばファイター8レベルとクレリック4レベルのような。

それとゲームが進めばいつでもクラスチェンジ可能、なんなら種族以外はあとから外見なども自由に変更できます。
なので前述したキャラクターメイクの部分、そこまで悩まなくてもいいです。


様々な場面でプレイヤーは選択を迫られます。それらはすべてストーリーにつながります。
選んだ行動によって仲間になるキャラクターもいれば、戦闘になる場合もあります。
ストーリーの展開が大きく変わる場合もあります。
繰り返し周回プレイするにはあまりにも長いストーリーではありますが、別の展開を期待して最初からプレイしたくなる強い誘惑もある、そう思わせるだけの魅力の詰まったゲームだということです。




久しぶりのブログだったので、いつもに増して乱雑な文章ではありますが、言い換えれば久しく触っていなかったブログに時間をかけて記事にしてもいいかなと思わせる、それくらい素晴らしいゲームなんだと思っていただければと思います。

現在、水城はこのゲームをマルチプレイで4人でプレイしています。
マルチプレイもこれがまた楽しいんです。もう10年以上一緒にゲームしてる面々とプレイしています。
このメンバーって「協力プレイ可能なゲームする割に協力しない」という面々なんですが、このゲームで初めて協力してる感を感じました。
マルチプレイだと個々のキャラクターの個性を生かして進めることが最も効率が良いからです。自然と「鍵開けなら●●さん」「前衛は▲▲さん」、「会話で交渉が必要そうな場合は■■さん」みたいになります。

アクションゲームと違って切羽詰まって操作しなければならないシチュエーションも無く、でもしっかり考えたりしながら進めていかないといけなくて、そうなると自然と会話も増えて。

ゲームとしてこのゲームの最大の特徴は「没入感」だと思います。自分のキャラクターがこうしたから、今のストーリーになっている実感があります。
そしてマルチプレイの特徴は「共闘感、協力感」です。ごく自然な形でお互い協力する体制になります。

ぜひ良かったらプレイしてみてください。価格以上の価値のあるゲームです。
今後のアップデートやDLCにも期待しつつ、今回は筆を置きます。